■香港の国安法で禁錮10年が言い渡された。民主化デモの学生抗議暴動で重すぎだろと思うが、判決に出てくる文字は、国家転覆、動乱罪、外国勢力との結託と穏やかでない。確かに日本であっても、外国勢力の指示を受け国家転覆の動乱を起こしたら、死刑でもやぶさかではない。
和訳した記事から判決内容を推測するに外国勢力と結託し、香港国内でカラー革命を起こしたと香港政府は激怒している様だ。香港での民主化デモに日本から寄付(インターネットドネーション)は確かにしてた気がする。…日本人のことか?
我々は「カラー革命」というと民主化運動のことと理解している。しかし、別の体制を掲げる国家にしてみると、他国に介入し国家転覆を狙った恐ろしい「ソロスの陰謀」となってしまうらしい。
そしてソ連崩壊に至ったロシアでは、隠謀論と相まって核戦争後の認知情報戦での敗北と総括する動きが2000年以降プーチン政権下で出てきたのだ。彼らにして見ると「カラー革命」は革命工作を意味するらしい。
第一期トランプ政権が発足後、ロシアゲート捜査があり、ケンブリッジアナリティカ他、ネット情報工作が選挙をハックしたことが明らかになった。そのいくつかの業者や資本はロシア等、海外から流れていたことが明確になっている。そして今回もそうだった。
東欧で起こったカラー革命の仕返しとして、今のトランプ政権があるのだ。
しかし、そもそも「ジョージ・ソロスの陰謀」という話は正しいのか?ただの陰謀論ではないか。
ソ連崩壊は、ゴルバチョフが、市場の透明性が失われ汚職の蔓延を招いたソビエトの社会で「情報公開」という改革(ペレストロイカ)を打ち出した瞬間に、悪党のアレルギー反応を受け崩壊に至ったという理解が正しいはずだ。
陰謀論の妄想に駆り立てられて、ありもしない攻撃の報復として多額の軍事費を投じ認知戦や情報戦争、積極的情報防衛と呼ばれるナラティブの支配やネット嫌がらせを行う行為は、それ自体人として間違っている。これがプーチンのダメなところだ。同じ事を他国も始めようとするな。
頭のおかしな奴を議員にするのを助けたり、無能や犯罪者紛いを首長に据えたり。
そんなことして、どこまで利益があるのか?
本家戦争でさえ、放棄した方が安あがりなのに。
■わたしたちは被害妄想から、無駄な戦争被害者を出す。時間短縮から対話を避け一方的に話すことに終始した為、ウソに惑わされ、正しい判断ができなくなってしまっている。長く深く考え、長く深く他者と正義の話をする。
脳は生命を守る為に正しさ判断をする器官であるが、近年人類規模で狂いが生じている。それが時間泥棒(資本家の業)によるものだと考察する。